「早く行かないと売り切れちゃう!」
およそマーケティングとは無縁といった感じの店があります。
お客を集めるのは口コミだけ。しかしヒットしている。
その秘密とはなんでしょうか?
社長は30歳前半の山田さん。
廃業率が開業率を上回る今の日本で、起業家精神満々の若手社長です。
なにしろ、フリーター、古着の衣料品店を経験した後、
自分の店を独力でオープンさせた根性の持ち主。
仕入先もゼロで、すべて自分で開拓。
無謀ともいえる行動ですが、彼には勝算があったのでしょう。
広告宣伝も販売促進もせず、顧客名簿すら持たなくて
ヒットしている理由は2つあります。
まず、彼が出店の際に決めたことがあります。
店は絶対繁華街には出さないということでした。
最初から万人に受け入れられる店は目指していなかったからです。
あくまで店のコンセプトに共感してもらえる客層でなければ、
売上げに結びつかないという信念があったからです。
また、店舗イメージが崩れてしまうということもあります。
ファッションにこだわりをもつ、ハイセンスな極少数の
お客に支持してもらえる専門店にしたい、という強い想いがあったのです。
ヒットの理由の2つ目は、
お客のニーズにはこたえないという、恐るべき考え方です。
つまり、お客のニーズに迎合するよも、
オーナーである自分の好きな商品を並べて
個性を出したほうがよいという考え方です。
商品が衣料品であれば、この考えは当て嵌まるところがあります。
お客が欲しいと言い出す前に、自分がこだわっている商品を提案し、
お客をリードしていくということです。
でなければ、お客をリードすることはできません。
リードすることができれば、お客のリピート率は高くなります。
お客は、自分が気にいったものを買うのではなく、
山田さんのセンスを買いに来るようになるからです。
事実、この店では90%以上がリピーターです。
しかもはるばる遠くの町からも、定期的に来店するお客がいるとのこと。
ほぼ全員が、山田さんのセンスを買いに来ているわけで、
彼が「コレ、いいよ!」と言ったものは「即買い!」という状態になるのです。
教祖に近いものがあります。
彼はたった2つのことを、きちんと行うことで
店をヒットさせています。
ビジネスモデルは極めて単純。
しかし、確実に的を射た戦略で成功を収めています。
広告宣伝費はゼロ。
集客はすべて口コミという、理想的な店なのです。

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